世界で注目を集める、オランダのゲーム産業

国外のゲーム産業について

話は唐突にオランダに映してみようと思う、別に現実逃避をしたいから、オランダのチューリップを見て癒されたいからといったような考えから話が急展開するわけではない。単純に今、ゲーム業界ではオランダにおける産業が注目されているからこそ、今回話として取り上げた。正直、オランダなどという国が上がったことを意外と感じる人は少なくないだろう、それは筆者もそうだ。確かに産業としては存在しているのはもちろんとしても、オランダから生まれたゲームと行ったらという質問をされたら、すぐには出てこない。ではここに来てどうしてオランダなのかというと、近年のオランダではゲームに対して積極的とも言える成長を見せているからだ。

2011年のオランダにおいて、ゲーム関連の企業数は330社、雇用者も3,000人を越えているなど目覚しく産業として確立されているのを、傍目からでも理解できると思う。現在のオランダではゲーム関係の仕事に従事している人の割合は人口10万人あたり約10人となっており、これはフランスやドイツの約4人という比率と比較すれば違いは明白だ。ちなみにこの数字はゲーム振興国として樹立している日本やアメリカと肉薄するほどであり、実は業界全体としてみればオランダはゲームという文化に対して開発が進められている国でもあるのだ。

そんなオランダにて企業展開している会社も、昨日行われた東京ゲームショウ2014にて5社のゲーム会社が出展していた。企業としての活躍もさることながら、学生からのカリキュラムとして授業が行われている大学も増えており、現在では8,000人以上の学生がゲームに特化した勉強をしているという。ゲーム業界に向けての人材育成にも尽力している大学もあり、また首都であるアムステルダムではゲーム関連会社の企業が計70社以上存在していることもあって、オランダに住む人でゲーム関係の仕事がしたければまず首都で学生から始める事がお勧めとまでいってもいいほどだ。

ソーシャルゲームをたのしむ

オランダのゲーム業界、その特徴とは

そんなオランダのゲーム業界とは、日本のゲーム業界とで違いがあるのかと考察すると、実ははっきりとその明確すぎる違いを出していることを知ることが出来る。先に話しておくと、日本ではゲームはあくまで『娯楽』として捉えている一方で、オランダではただ『娯楽』として捉えているのではなく、『現実に役立つ』ものとして活用されている部分が多く見られている。それは発表されているゲームから見ることが出来るため、紹介していこう。

主力として展開されているゲーム

1:シリアスゲーム
日本人には馴染みのないゲームだが、これは医療や教育、災害対策といったシミュレーションに特化したものであり、ゲームでありながら実地訓練として応用することも出来る、実用習得型ゲームを展開している。このシリアスゲームは国際市場でも群を抜いてオランダが特化しており、オランダを拠点としている企業の大半がこのシリアスゲームを展開している。
2:カジュアルゲーム
オランダのゲーム業界は中小企業がその大半を占めているのも特徴で、大半がインディーズのデベロッパーというところも多くなっているのもその例としてあげることが出来る。そうした企業が展開しているゲームとして挙げられるのが『カジュアルゲーム』が大半を占めている。
3:ローカリゼーションと移植
あまりこったゲームを製作している印象がないオランダだが、この国ではそうしたゲーム同様、技術的な面で非常に特化した部分を持っている。それが各種言語をゲームに適合するローカリゼーションや他プラットフォームへのゲーム移植といった分野についてもオランダは非常に高い技術力を有している。ヨーロッパという周辺が多言語で囲まれているオランダだからこそ、身近な市場に適性する為には技術的にもプラットフォームなどに精通していなければならないからだ。またこの事はオランダを訪れても公用語であるオランダ語を話せなくても、英語でコミュニケーションが図れることを意味しており、ゲーム業界に限らずオランダという国のメリットとして注目している業界も多くあると言われている。
ゲームたのしいよ

国そのものが後押ししているゲーム業界の現状

オランダのゲーム業界がここまで急成長している理由には、もちろんゲームをしている人が増えているという風に分析することも出来るが、おそらくそれは後付された理由だろう。本当の理由として挙げられるのは、こうした産業をオランダという国そのものが積極的に支援していることと大きく関係しているからだ。オランダの人口1,680万人に対して2012年のゲーム人口はその半数にまで押し上げており、さらにそのゲーム人口の半数以上がお金を払うことに対して何の後悔もない、日本風に言えば課金厨と称することが出来る人々が多くいるからだ。

愛好家が増えていることも確かにその一例として挙げられるのだが、そうした人々が惜しみなくゲームに対して深くのめりこむことが出来るのも、国家が業界に対して惜しみない支援を行っているからだ。大学での教育プログラムもその例として挙げられ、企業もその数を年々増やしている。またオランダで展開している企業向けに税額控除プログラムといったものも存在していることこともあって、企業も積極的に業績を伸ばすことが出来る。

また助成金プログラム『Game On』というものもあり、国家そのものがゲームというものを戦略的経済産業として位置づけている事がよく分かるところだ。日本のゲーム産業が世界的に見ればガラパゴス化している中、業界を進出している人はこの際オランダへのゲーム留学をしてみるのも悪い話ではないかもしれない。

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